早期教育ガチアンチ

お子様が生まれたり妊娠したり、もっと前から子どもの教育について考える方もいらっしゃると思います。

今後の時代の変化に対応できるように、自分はうまくいかなかったから子どもには幸せになってもらいたい、とにかく教育が一番ローリスクハイリターンな投資だなどなどいろんな考え方があると思います。

ですが、ぼくは早期教育はガチアンチ派なのでなぜアンチなのか、じゃあどうすればいいのかを書いていこうと思います。

この記事の要約

何かを始めるなら、何かをする時間を失っていることにも目を向けよう

小さいうちは1に睡眠、2に愛情を最優先しよう!

早期教育で失うもの

勉強する時間を取るということは、ほかの何かをする時間を失うということ

子育てにはめちゃくちゃ時間がかかります。

僕自身子どもと接してきて、着替えやお風呂、ご飯を食べることなど「時間かかるなぁ」と感じる場面がたくさんあります。

子どもは年齢によりますが1日に10時間以上寝るので一日の時間は思っているよりも短く、だからこそ子供が何かに取り組める時間は意外と短いです。

その時間でできることの中からかなりいいものを選んで取り組んでいく必要があります。

幼少期には大事なことがたくさんあるので、教育に力を入れすぎるとほかの大事なことを経験する機会を失ってしまいます。

睡眠時間、家族の時間は最優先に!

先述しましたが、子どもはめちゃくちゃ寝ます。

大人にとってもですが、子どもにとって睡眠は大事だからです。

睡眠ファーストという言葉もありますが、とにかく睡眠時間は長く確保できるようにしましょう。

(確保しているのにちゃんと寝てくれないこともあると思います。)

体験談

実際のうちの子どもたちの話です。

僕は子どもたちとの関係を築くうえで、尊敬と信頼を大事にしていますが嫁はそうではないようです。

そして子どもたちの僕に対する態度と嫁に対する態度は全然違います。

全然うまく言えなくて恐縮ですが、嫁とはよく言いあいをしたり反抗されたりしているようですが、僕にたいしては多少の我慢もしてくれますし、頭いい人みたいなイメージは持っているようです。

何が言いたいのかというと、子どもたちは人のことをしっかり観察して、一人ずつ関係性を作っているということ。

本当に小さいうちは出来る出来ないという基準がある。でも2歳か3歳くらいからは出来るけどやるかやらないかという基準も生まれてきます。

「出来るならやる」ようにさせるためには関係性や自分自身の魅力も大事になってきます。

家族の時間で信頼関係を築く

次に大事なのが家族の時間です。

子どもが愛情を感じるためのハグだったり一緒に遊んで楽しい時間を過ごせたり、共感してくれて安心したりする時間です。

幼少期に十分な愛情を感じるられなかったことが原因で今後いじめをしたり万引きのような犯罪をしてしますこともあります。

早期教育という投資もハイリターンですが、愛情を注ぐことも今後の人生の過ごし方が変わってハイリターンな投資になります。

もちろん使う言葉や自分の態度が大事ですが、それもそもそもの時間を確保できなければ何もできませんね。

早期教育、何を教育する??

一見「すげぇ!」ってなっても

幼稚園の子が英語をぺらぺら話せたり、素早く計算できたりする子どもをSNSなどで見かけたりします。

幼稚園の子が英語をぺらぺら話せたり、素早く計算できたりする子どもをSNSなどで見かけたりします。

たしかにその能力はすげぇ!の一言ですが、同時にそれって小学校高学年になればもっと少ないコストでできるようになるんじゃね?とも考えてしまいます。

大事なことが多い幼児期に詰め込まなければならないことなのかどうかはじっくり考えたいところです。

例えば

幼稚園の子が英語のAppleが言えるとします。ほかにもいくつかのフルーツの名前をキレイに言えるとしましょう。

その能力は、その子が小学校の英語の授業では簡単なこととして習ったります。

同時にほかの英単語も習うことになります。

その時に英単語を10個くらいを前もって覚えていたとしても、その時に必要なものと比べると雀の涙で大きなアドバンテージにはなりません。

「今、こんなに小さいのに○○ができるよ!」というのはその時にちやほやされるだけのことにならないようには気を付けたいです。

教育も進化している

僕も教育関係者のはしくれですが、最新の情報をすべて網羅できているわけではありません。

本当にやっておくべき価値の高い教育も出てきているのかもしれません。

そういった広告に対して、実際にするかどうかの判断基準として

・それができるようになって輝けるのは「今」だけでなく「今後も」なのかどうか

・子どもが前向きに取り組めるか

といったものは持っておいてもいいでしょう。

勉強は嫌いになった人から負けるゲームなので、勉強に対して嫌いになるイメージを持ってしまうもであればやめておいた方がいいかもしれません。

そのあと、小学校ですぐに習うことになる

早期教育の多くは、小学校の勉強を先取りするものが多いでしょう。

しかしそのことを学ぶ時間はすでに学校で用意されています。

学校教育のことなんて信用できないという方もいらっしゃるでしょう。

僕も基本的には信用していません。

だからこそ自分たちでの勉強も用意する必要があって、自分では難しいから塾や習い事に頼りたくなります。

でも、学校ではそのための授業は最低限やってくれます。

その授業に対して、「俺は習い事で教えてもらったからできるぜ!お前はわかるかな?」という態度で取り組むことになります。

皆さんが子どもの頃にもこういった生徒はいたのではないでしょうか?

その授業の内容はもうわかっているのでどんな態度で受けても問題ないでしょう。

ただ、今後ずーっとそういった態度で授業を受け続けてしまうと、授業での学びがほとんどなくなってしまい、いつしかついていけなくなってしまいます。

授業中に新しい知識を身につけようとか、ちょっとずつわかっていく楽しみを失ってしまうと、次第に勉強もわからなくなり、かつてはめちゃくちゃあった自信も失い、勉強からちょっと距離を取ろうとしてしまいます。

これはあとになって成績が伸び悩む原因の一つです。

運動には教育効果もある

勉強してほしいのに運動かよと思うかもしれませんが、体を動かすことは案外頭を使います。

自分の体を自由に動かせるというのは案外難しいことで、自分の体をうまく使えるということは、それだけ脳が発達しているとも言えます。

例えばフィギュアスケートの選手がリンクの上でくるくると回っているところを見ることがあります。

実際にやってみようと思ってみても、どうやって体を動かしているのか、滑っている勢いはどうすれば回転に乗せることができるのか、見ているだけでは全くわかりません。

体の動かし方がわかると日常の所作からも無駄を減らすことができます。

年を取るにつれて体力は低下していきますので、体力お化けのうちにたくさん体を動かしておくのも大事です。

まとめ

早期教育アンチの理由

・愛情や子どもとの関係性を築くための時間が削られるから

・早期に習得できるレベルは低く、後になればすぐに習得できるようになるから

逆に早期からやっておくべきこと

・英語の「耳」を育てる

・運動

・愛する。つまり子どもを尊敬し、信頼する